入浴介助の前に確認すべきポイント

介護施設でなくとも、身体の不自由な高齢者が自宅にいる場合は、自宅での入浴介助を行うこともあるだろう。
その際は介護士を自宅に呼んで入浴介助をしてもらう場合もあれば、家族が入浴を介護する場合もある。
その際、要介護者が気持ちよく、そして安全に入浴できるようにいくつか注意しておかなければならない点がある。

まずは、入浴前に血圧や体温を測り体調を確認することだ。
体調が悪い場合に入浴すると、体調をより悪化させる場合もあり、さらに高血圧状態で無理に入浴させると大きな事故も起こりかねない。
入浴しても問題のないコンディションかを入念にチェックして、受け答えができる場合は気分が悪くないか確認をとったうえで入浴させよう。

そして、入浴する場合は転倒しないように、移動時にはしっかりと身体を支えてあげよう。
浴室に入る時も出る時も、床が濡れていれば当然滑りやすくなっている。
足が不自由な場合は身体を支えることも難しいため、横で支えてあげながらゆっくりと浴室を出る手伝いをしてあげよう。
また、高齢者は皮膚が弱っており、少しの摩擦でも皮膚剥離を引き起こす可能性がある。
身体を拭いてあげる時や椅子に座らせてあげる時は、皮膚が強く擦れないように細心の注意を払う必要がある。

自宅で入浴介助を行う場合、介護施設のように浴室自体が要介護者の入浴には最適化されていないケースが多い。
どうすれば安全に気持ちよく入浴してもらえるのか、よく考えたうえで介護にあたらなければならない。
入浴介助の際の確認項目や手順などを詳しく紹介されている「高齢者の入浴~安心&安全な介護のコツ~」も、目を通してみる価値があるだろう。